小松芳アラビア舞踊団

2014年 インド旅行記

9月18日(木)

 今日、インドに行きま〜す。わ〜い!わ〜い!嬉しいな!午後5時、成田空港に到着。18時50分の全日空デリー行に乗ります。今回はインド初めてなので団体旅行じゃ。「全日空で行く往復ビジネスクラス利用 インド世界遺産巡り5日間」うっふっふ〜、リッチな旅じゃのお〜。実は13〜16日までヨースリーのWSだった。WS運営してガラショー企画して、その間ずーっと夏風邪ぎみで具合が悪かったけど、昨日ヨースリーを成田に送り届けたら、すっかり体調が戻ったわい!よっぽど働くのがいやだったのか、ヨースリーが嫌だったのか〜あ。昨日はヨースリーを見送った空港で、今日は私が旅立つよ〜〜ん。嬉しいな。チェックイン後、ラウンジへ。軽食とお酒でしばしくつろぎ、いざ機内へ。機内ではCAが「小松様、本日はご搭乗ありがとうございます」と名前を呼ばれてご挨拶された。さすが全日空。うっふっふ。気分いい〜。皆さん、この様なリッチな経験がオーラを作るのじゃぞ。スタジオであくせくと汗だけかいていても、だめっ!!
夕食は和食をチョイス。まず、アミューズ。柚子風味のチーズバー、穴子の八幡巻、2種のオリーブとチーズ。ジントニックと共に。


その後、日本酒を飲みながら懐石風の夕食。口取り、小鉢(鴨の治部煮)、主菜(のどぐろの煮つけ、野菜の炊き合わせと共に)蟹ご飯、味噌汁、御飯の友(焼き塩辛)な、な、なんと酒が進むの。幸せ、幸せ。



デザートはピスタチオとキルシュのババロア、ミルクティー。食べたら眠くなった。椅子は160度位かな、フルリクライニングじゃないよ。でもデリーには8時間位で到着します。もう2時間以上たっているから、後6時間位で着くんだ〜。エジプトとか1日がかりだもんね。インド近い! 到着少し前にメニューの「お好きな時に」っていうのから、ベジタブルサンドとスープ、ミックスあられを頼んで持って来てもらった。他に、舞茸うどんとか牛肉細切り炒め丼とかサラダとか色々あったよ。
 真夜中の12時、デリーに到着。鞄は直ぐ出て来た。「到着ロビー、ゲート5番付近に現地ガイドがお待ちしています」って・・・あっいたいた。近畿日本ツーリズムの旗を持ったインド人のおっさん発見。そのままバスでホテルへ。ホテルは超高級ホテルのタージ・パレス・ニューデリー お部屋、超可愛い。でも疲れた。明日は早いのでいきなり爆睡。


9月19日(金)

 7時起床。5時間位爆睡した。気分は爽やか。ホテル内を軽く散策。豪華なホテルじゃのお。お庭も素敵。さて、朝食ビュッフェに行きましょう。やっぱりカレーだ。インドクレープのドーサ、パリパリして美味しい。



あと日本で食べた事のない蒸しパンもあったよ。朝食後、9時観光開始。総勢20名位。旅慣れた感じの小金持ち風中高年の人だにゃ〜。
まず、世界遺産:クトゥブ・ミナールと複合建築群。「勝利の塔」と呼ばれるインドで最も高い石像建築。北インドの征服を記念して建てたらしい。


次は世界遺産:フマユーン廟。タージ・マハルの見本ともなった皇帝の霊廟。


第一次世界大戦の戦死者を弔うインド門も見たよ。デリーの道はかなり渋滞してた。理由は牛とか羊とか自転車とかバイクとか人とかが、全てぐしゃぐしゃになっているため。エジプトのカイロもここまでむちゃくちゃじゃないよ。少なくとも牛は居ません!!エジプトの方がマシ!!と思わせるインドの混沌さがなんとも凄い。
2時頃、昼食はオールドデリーの中のレストランでタンドリー定食みたいな物(たぶん、日本人観光客用セットメニュー:ハウスバーモントカレーっぽい甘さ)食べたけど、あまりにもマイルド過ぎ!多分これは現地では幼児用の味付けだと思う。日本人にも激辛好きはいるのに〜!


今日はこの後、200km離れたムガール朝の都として栄えたアグラへバスで向かいます。バスは座席の間隔が狭くってリクライニングしづらい。お高い旅行なのにバスが良くないな〜。しかもデリーの中を走っている間はカーテンを閉めちゃいけないんだって。テロとか防犯の為とかって、ガイドが言ってた。インドではバスの中でカーテン閉めて悪事を働くのか?? 西日がキツイな〜。エアコンは効いているけど。途中の高速では中央分離帯の植え込みの中に牛がいたり(どうやってここに入って来たの??)男が3人乗りで、サンドイッチの様にぴったりくっ付いて乗ったバイクが逆走して来たり、アベックもガールフレンド乗せてがんがん逆走して来る。インド・・・あなどれない・・・
夕方アグラ到着。ホテル到着後、ただちに夕食ブッフェ。またカレー。それは全くOK!!でも甘い!それがNO!!すぐボーイに「ホットチリ、プリーズ」と言ったら青唐辛子が出て来た。唐辛子をがしがし食べながらカレー食べたらやっと落ち着いた。幸せ、幸せ。


食後は街の様子が見たいな〜と思ってホテルから一歩でたら、なんと午後9時で街が暗い。ホテルの前の土産物屋、ガソリンスタンド、タバコ屋位しかやってない。直ぐにリキシャドライバーの男達が10人位、「NO モニー」と言いながら近寄って来る。エ〜ン、怖〜い。アグラは田舎だからと思っていたら、ガイドがインドはだいたいの所が8時過ぎは人通りが少なくなる、と言ってた。中東と違うな〜。ホテルのバーで一杯飲んで寝よう。インドのラム酒のコーラ割り。美味しかったよ。

9月20日(土)

 6時起床。美しいお庭を散策。朝食ブッフェ、またカレー。でもオムレツ、フルーツ、中華っぽい物もあった。まあお味は良いよ。


7時半、観光開始。まず、今回のハイライト、アグラの至宝・世界で最も美しいお墓。世界遺産:タージ・マハル!!凄い!綺麗!総大理石の王宮の様なお墓。一度も磨いていないのに、なんであの円屋根は光輝いているの?本当に美しい。幸せ、幸せ。建ったのは1653年頃だそうです。



その後、世界遺産:アグラ城。インド全土を支配したムガル帝国の赤砂岩の壮大なお城。



観光の後はお買い物。アグラ名産の大理石工芸のお店を見た。「大理石のテーブル買え、足はねじ込み式で外せるから大丈夫」とか店のやつに言われたけど、普通の日本の家にインドの大理石のテーブルがあってどうすんねん。
お昼はインド定食、ターリー。これも甘い。さすがに他の方々も「日本で食べるより辛くないかも」って言い始めた。私の青唐辛子どうぞ。


昼食後、砂漠の州ラジャスターンの州都、ジャイプールへ。また200km位離れているので5時間かかるそうです。
途中、世界遺産:ファテープル・シークリー。14年で打ち捨てられた、うたかたの都を見物。水が確保出来なくなって1585年にラホール(現パキスタン)に遷都したそうです。建物が色々でほんとに面白いわい。



 後はひたすらバス旅。途中のドライブイン休憩も面白いよ。ドライブインで売っている物ってみんな凄く高いよ。チョコバーなんか日本と同じ値段、ぼってる!ガイドが言うには、ドライブインは外人のためにあるんだって。「インド人はこんな所に入らないよ。トイレも畑に入るね〜」とかって・・な〜んかエジプトよりかなり悪いじゃん。エジプト人はトイレ使うよ。
夕方ジャイプールに到着。ホテルは、ジャイ・マハル・パレス。デリーで泊まったタージ・パレスと同じタージ系の超豪華ホテル!今回の旅で最高のホテル。ガイドブックにも「250年以上も昔の宮殿に泊まり、優雅な歴史と麗しの文化を体験」って書いてある。ずっと泊まっていたい!!って他の方々も言ってたよ。夕食ブッフェはお庭でラジャスタン・ダンスのショーを観ながら。金属の壺を頭の上にたくさん乗せてくるくる回ったり、まあ、面白かったね。普通のインド舞踊と違う。ラジャスタン州にはイスラム教徒もたくさんいるらしく、なんとなく違う文化圏みたい。このホテルはなんと夕食飲み放題!!嬉しい!インドワインもインドビールもインドラムもみんな飲んだ。幸せ、幸せ。大体食事付の団体旅行って、飲み物高いよね。今回もビールが日本と同じ位の値段で「高〜い」って思ってた。お食事美味しい。でもメニューがいつも大体同じなんだよね〜。やっぱり、大多数の日本人観光客の口に合いそうな物って限られているのかな〜。年配の方もいるしね〜。他のツアーの日本人観光客もいっぱいいる。お庭でのブッフェは他のツアーも含めて日本人ばっかりでした。



9月21日(日)

 6時起床。美しいお庭散策。幸せ。


その後朝食。毎朝ブッフェ。豆から作ったドーナッツ風の小さな揚げパン、ヴァーダ美味しい。これ日本に無いよね。


7時45分観光開始。ジャイプールの中心地のピンクシティー。その名の通り建物が全てピンク。


昔の王妃様のための風の宮殿も観た。


シティーパレスは今もジャイプールのマハラジャ様が住んでいるそうです。お父様が50代で亡くなったのでまだ、大変お若いみたい。でもジャイプールは宝石の産地なのでむちゃお金持ちだって。むちゃお金持ちの青年マハラジャって良いね〜。その後、インテリの王が情熱を傾けた天文観測所、世界遺産:ジャンタル・マルタン天文台を見物。超高性能の日時計とか、星占いの観測所とか面白い物がたくさん。日時計、凄い!日時計のある場所の時間が2秒単位で解るの。昔、モンスーンの期間を予測するのに使ったらしい。


その後、ジープの乗り換えて丘に登り、華やかな装飾と建築美の世界遺産:アンベール城塞観光。



150年かけて改築を重ね築き上げたお城だそうです。ここはお土産売りの男が格別にしつこい。「象シャン、5個500ルピー」とかって象の飾りとか「入れ物、入れ物」「ペン、ペン」とか、ミラーワークの小物を売りまくる。皆さん、最低でも3分の1まで値切りましょう。
インドと日本って時差が3時間半。今、ここは12時なので日本は午後3時半です。これから24時間後にはもう横浜に着いているなんて、なんだかインドって凄く近い!!
昼食は中華料理。しかし!なっなっなんとカレーチャーハン!八宝菜風の物はカレーの具材のとろみを付けたような怪しい代物。な〜んだ、特別に中華料理にしなくても良いのに。


食事の後はジャイプール名産の宝石店で超美しいスタールビー見た。25万円だけど20万円でOKだって。カシミヤのショール屋さん、ジュータン屋さんにも行きました。その後、またバスでデリーまで200km、5時間かかります。
 夕暮れのバスでうとうとしてたらデリーに着いた。最期の夕食はニューデリーのこじゃれたレストランWaves ここは美味しかったよ。あまりにも毎日同じメニューなのでガイドに文句いったら、現地野菜のスペシャルカレーを出してくれたよ。その後、空港に行くまで、紅茶屋さんでお買い物。本場のスパイスのガラムマサラとか、チャイセットとか色々買った。

9月22日(月)

 午前1時半の全日空で帰国します。ガイドと別れて空港へ。出国手続きをして中に入れば、たくさんの免税品売り場が。お香とかお菓子とかインド風の物色々買った。実は日本円で1万円をルピーに両替したんだけど(5400ルピー)あんまり使わなかった。全食事付きの団体旅行って本当にお金使わないよ。必要なのは夕食の酒代位かな。残ったルピーを使い切って、ビジネスラウンジへ。またカレー。さすがに飽きた。お腹も空いてないし。インドラムのトニック割り飲んだよ。午前1時半定刻に離陸。夜食は軽く、青さ海苔うどん。おにぎりセットもあったよ。両方頼んでもOK。おつまみの海老のマリネと3色ピーマンの和風ドレッシング、ツナと卵のサンドイッチ。白ワインと共に。食べたら爆睡。
 成田到着2時間前に「小松様、ご朝食でございます」で起こされた。夕べ寝る前に和食ってリクエストしていたので直ぐに口取りが出て来た。青菜と厚揚げのお浸し、海老しんじょ、蒟蒻煎り煮、厚焼き玉子。主菜の蒸し鶏の香味餡かけ、御飯、味噌汁、香の物。書いてるだけで美味しそう。でもやっぱり、機内食ってビジネスといえども、お味はこんなもんかな〜だよね。


 午後1時半、成田到着。わ〜い。楽しかったで〜す。インドは要ビザ(6ケ月間有効)なので2月頃にまた行きたいで〜す。次は英国統治時代の面影を残すムンバイとか、ヨガの聖地リシケーシュとか、行きたいな〜。皆さんもインド、是非どうぞ。かなりやばい国!!ですが!!日本語ペラペラの現地ガイドは10年間無免許運転してたとか、義務教育はないので、3分の1の人が学校に行っていないとか「インドは自由な国ね〜」なんて言ってて。空港で買ったお菓子やお香も、中東でも経験したことが無いくらいの物凄い粗悪品だった。ビャクダン(サンダルウッド)のお香は焚いたら息苦しくなるし、お菓子はぐしゃぐしゃに壊れてるし。でも、お土産店の売り子でもかなり流暢な日本語を話す人が多かったり、乞食から超お金持ち風の人も色々。本当に得体の知れない国でした。

小松 芳

こまつ かおる
小松芳アラビア舞踊団主催。ニューヨークで最高級のアラビアンレストラン『ザ・ナイル』のオーディションに合格し、ベリーダンサーとしてマンハッタン、ブルックリンで数々のショーに出演。師イブラヒム・ファラより “Karima(カリーマ)”の名を受ける。



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本場エジプトでベリーダンスとアラブ舞踊全般を学び、
正規の就労ビザを取得した小松芳舞踊団のオフィシャルWebサイト © Office KOMATSU and The KARIMA Arabian Dance Company.